バッテリーをより長く使っていただく為に〜バッテリーの補水〜
バッテリーの補水について
バッテリーのメンテナンスで一番重要な事が精製水の補水です。 これを怠ると著しく性能が低下しバッテリー再生も困難になります。フォークリフト作業が多い所では毎日チェックする必要があります。
通常のキャップの場合
確実に給水できるメリットがあります

通常のキャップの場合は1つ1つのセルに給水をしなければならないので、時間がかかるというデメリットはありますが、確実に給水できるというメリットがあります。
一括給水システムの場合
決して万能ではない一括給水システム

一括給水システムは1度に全セルを給水できるという便利なものです。ただし決して万能ではありません。バッテリーが劣化していると、下の写真のようにキャップが破損してしまう場合があります。このまま補水すれば、バッテリー液が溢れるまたは給水できない恐れがあります。給水時は現場を離れず給水完了を確認してください。
ワンポイントアドバイス
充電完了後の給水がおすすめです

充電を伴うと液面が上昇するので、充電完了後に給水すると、バッテリー液が溢れる危険性が少なくなります。
バッテリーをより長く使っていただく為に〜バッテリーの点検〜
バッテリーの点検について
バッテリーは日々、確実に劣化していきます。もし点検を怠ると、ある日突然フォークリフトが止まり、作業がストップする可能性もあります。そこで定期的に点検を行う事で、劣化の状況を把握し、計画的にバッテリー管理を行うことができます。
バッテリー液の比重を測定する
劣化がかなり進んでいるかもしれません
バッテリー液は水と硫酸でできています。バッテリー液の比重値は新品の比重1.28に対し通常使っていると約1.28〜1.30になります。バッテリーを使えば使うほど、この数値が低下します。セルの間の比重比が0.04以上、セルの比重が1.24以下などの場合には劣化がかなり進んでいると考えられます。劣化したバッテリーにおこる現象の確認
バッテリーの劣化が進むと比重以外に様々な現象が起こります
- バッテリー液の減少が速くなる。
- 充電時にバッテリーより異臭がする(硫黄のような臭い)。
- バッテリーが熱を持つ。
- バッテリー残量確認メーターの減りが早い。